長年の経験を活かして独立開業される方、そして未経験分野での起業の方と様々おられます。転職や定年を機に独立開業をお考えの皆様にとって、順調なスタートアップのお役に立ちそうな情報を掲載しています。(投稿者 昭和47年卒 加藤和久)





























定年退職後に起業されるシニア世代の方(主に60代)への ワンポイントアドバイス【1】

サラリ-マンが定年退職後に始める個人事業は安全第一、起業時の事業資金は退職金(or余裕資金)の1割以下に抑える。さらに、その半分以上は敢えて借金するのがコツ。ゆうちょ銀行の貯金担保自動貸付や生保の契約者貸付制度等々の活用や親しい知人や兄弟からの低利借入でもOK。手元に10倍20倍の余裕資金をもちながら、敢えて小額の借金を組み込むことで無意識のうちに資金を大事に使い行動力もアップして成功に繋がり易い。人間の脳はそのようにできています。とアドバイスをされる方もおられます。 

注:「自己資金のみで開業する人は、創業融資を受けて開業する人に比べて、失敗する可能性が高い(☜クリック)など適正な借金の効用も聞きますが、”敢えてノーリスクの中での少額借入れで緊張感や行動力を高める”というのも成功のコツかもしれません!


定年退職後に起業されるシニア世代の方(主に60代)への ワンポイントアドバイス【2】

定年退職後に始める個人事業は好きな(or興味の持てる)ことをして、利益は月4~5万でも構わない気楽な姿勢で始めてはいかがでしょうか。続けていけば自然に月10万15万~へと変化します。現役時代の仕事中心の生活ではなく①定期検診などの健康管理 ②家庭生活 ③仕事 ④適度な運動 ⑤趣味遊び(旅行,温泉,ペット等々) ⑥地域交流商工会,同窓会,ボランティア・隣り組などの地域社会活動 等々のバランスのとれた生活の中で無理をせず継続する。 そして、自宅が事務所の気ままな個人事業の場合は特にそうですが、ギリギリにならないと動けない!気分が乗らず仕事が手につかないような時1だけでよいので具体的に仕事のアクション(例:とりあえずファイルを開くor電話1本)をとることで調子づき仕事ゾーンに入れます。同じ場所で同じことをするのもコツかもしれません。電話は机で、考える仕事はリクライニングチェアで、ルーティンワークはパソコンの前で等々、自分に合った型の模索も一考です。

注:地域交流の意義(☜クリック) 社会への恩返し、多くの人ともご縁になりお仕事にもつながります。


定年退職後に起業されるシニア世代の方(主に60代)への ワンポイントアドバイス【3】

営業先やお客様との接触で自分のサービスや製品の話だけに終始せず、別の付加価値を提供するのもコツです。例えば、立地探しで悩む起業家に秀逸な借地やテナントを探してあげたり、お客様にもたまには優良な顧客の紹介などして相手に本質的な貢献をする。これができれば、相手との信頼関係は不動となり貴方の製品やサービスを(たとえ2流でも)長く利用していただけます。さらに紹介者にもなっていただけます。このようなアプローチでシニアの皆様の蓄積された人脈・知識・経験など大いに活かすことができます

 そして起業時は仕事量や負荷も大きく大変ですが、軌道に乗った後の平時は気分転換を兼ねて楽しむ程度 (目安:月50時間≒週12時間 以下)がシニアの健康維持にはベストだと思います。前向きな仕事だとつい時間を忘れがちですがシニアで長時間根を詰めるのはNGです。ボランティア・ビジネスどちらでもよいので、運動を兼ねて外での活動(対人折衝・営業・労務提供等)も十分組み込み適度にはたらき、社会と関わり、お役に立つのは生甲斐にもなります。

 ある人物が講演会で参加者に問いかけられました「美しい桜を私達が楽しめるのは先人が自分で愛でることはない孫子の世代のために50年前に苗木を植えてくれたからです。ところで、今あなたはどのような苗木を植えておられますか?」。人生100年時代!健康なうちは小さな小さな苗(苗木)を植え続けていきたいものです。



宗像高校(宗高)ビジネス懇話会

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